こんにちは!
THE Roots運営者の「PIGPIG」です!
これからスノーボードを始めようと思って道具を探していると、ネット通販などで「ZUMA」というブランドをよく見かけますよね!?
3点セットでも驚くほど安い価格設定なので、魅力を感じる反面あまりに安いと、すぐに折れるんじゃないかとか、安かろう悪かろうなのかなと、不安になってしまう気持ちすごくよく分かります。
ネット上での評判や、どこの国のメーカーなのかといった情報が気になって、購入を迷っている方も多いのではないでしょうか?
実はこのZUMA決して怪しい謎のブランドではなく、日本の老舗スキーメーカーが手掛けるしっかりとした背景を持つ製品なんです!
今回はZUMAのスノーボードに関する評判や、なぜこれほどコスパが良いのかという理由、そして実際に選ぶ際のポイントについて、私なりの視点で詳しくお話ししていきたいと思います!
- ZUMAが日本の老舗スキーメーカー「スワロースキー」発のブランドである理由
- ネット上で囁かれる「板が折れる」という噂の真相と安全性の検証
- レンタルするよりお得になる3点セットの圧倒的なコストパフォーマンス
- 初心者の上達を助けるソフトフレックス設計とグラトリへの適性
ZUMAスノーボードの評判と安全性の検証

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まずは、多くの人が一番気になっているであろう「ZUMAってそもそも大丈夫なの?」という点について深掘りしていきましょう!
価格が安いとどうしても品質を疑ってしまいますが、その背景を知ると見え方がガラッと変わるはずです!
ここではメーカーの信頼性や、ネガティブな噂の真相について詳しく見ていきますね。
ZUMAはどこの国のメーカー?
結論から言うと、ZUMAは正真正銘、日本のメーカーが手掛けるブランドです。
「安いからどうせ海外の怪しいメーカーなんじゃないの?」と疑っていた方、安心してください!
その母体となっているのは、日本のスキー産業の中心地の一つである長野県飯山市にルーツを持つ「株式会社スワロースキー(Swallow Ski)」です。(株式会社スワロースキー『会社紹介』)
なんと1950年代からスキー製造に携わっている、ものすごい老舗企業なんですよ!
ZUMA自体も最近のブームに乗じてぽっと出たブランドではなく、1995年から展開されているので、実は30年近い歴史があります!
長年にわたり日本人の体格や日本の雪質を見続けてきたメーカーだからこそ、私たちにフィットする道具作りができるんですね。
「でも、製造は中国なんでしょ?」と思う方もいるかもしれません。
確かにZUMAの製品は中国の大連にある工場で製造されています。
しかし、ここが他とは違う決定的なポイントです!
・ここがポイント!
ZUMAの工場は、現地の別会社に製造を丸投げする「OEM(委託製造)」ではなく、日本の本社が100%出資している「自社工場(大連スワロースキー)」なんで!
つまり、日本の職人さんが長年培ってきた製造ノウハウや厳しい品質管理の基準が、そのまま現地の工場に持ち込まれ、日本人スタッフの管理下で製造されているということですね。
ホームセンターや激安通販サイトで売られている出所不明のボードとは、信頼性が段違いだと言えます。
さらに驚くべき実績として、同社のフリースキーモデルである「ZUMA SKIS」は、世界最高峰の舞台でも活躍しています!
特に女子のキャシー・シャープ選手(カナダ)は、2018年の平昌オリンピック女子ハーフパイプスキーでは金メダルを、2022年の北京オリンピックでは銀メダルを獲得しているんです!(世界のTOPシーンで躍動するZUMA SKIS)
オリンピックのハーフパイプといえば、道具にものすごい負荷がかかる過酷な環境です。
そこでメダルを獲れる技術力を持っているメーカーが作っているスノーボードだと考えれば、その品質に対する安心感はグッと高まるのではないでしょうか。
板が折れるという噂の真相

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ネットで検索していると、「ZUMA 折れる」なんていう怖いワードが出てきて、ドキッとしたことはありませんか?
せっかく買ってもすぐに壊れてしまったらどうしようと、心配になるの当然でしょう。
これに関しては、ZUMAだから特別に折れやすいというよりは、「スノーボードというスポーツの特性」と「使う人の傾向」による部分が大きいんじゃないかなと私は考えています。
まず、スノーボードの板が折れる原因の多くは、通常の滑走ではなく「無理な負荷」によるものです。
例えば、ジャンプの着地でバランスを崩して板の真ん中に全体重が乗ってしまったり、パークのレールやボックスといった硬い人工物に激しく衝突したり、
あるいは転倒した際にノーズ(板の先端)が雪面に突き刺さって過度にしなったりした場合です。
こういった状況では、たとえ10万円以上する高級なプロモデルであっても、当たり所が悪ければ折れてしまいます。
・なぜ「折れる」という声が目立つのか?
- ユーザー層のバイアス: ZUMAを使う人の多くは初心者です。初心者のうちはどうしても転倒回数が多くなり、予期せぬ方向から板に強い力をかけてしまう頻度が高くなります。
- 絶対数の多さ: コスパが良い人気ブランドだけに、市場に出回っている数が非常に多いです。ユーザーの母数が多ければ、それだけ破損報告の数も自然と増えて目立ってしまいます。
- 構造上の特性: ZUMAのエントリーモデルには、軽量化とコストダウンのために「キャップ構造」が採用されることが多いです。これは扱いやすく軽い反面、高級モデルの「サンドイッチ構造」に比べると、極端な衝撃に対する耐久性では譲る部分があります。
とはいえ、普通にゲレンデを滑ってターンを楽しんだり、ちょっとしたグラトリを練習したりする分には、十分すぎる強度を持っています!
「買ったらすぐに折れる不良品」というわけでは決してないので、そこは過度に心配しすぎず、安心して良いかなと思いますよ!
3点セットの価格とコスパ
ZUMAの最大の魅力は、なんといってもこの「圧倒的なコストパフォーマンス」ですよね!?
板、ビンディング、そして場合によってはブーツまで含めた3点セットが3万円台〜4万円台で買えてしまうのは、今の物価高の時代において本当に衝撃的です。
ここで、もしスノーボードをレンタルし続けた場合と、思い切ってZUMAのセットを購入した場合で、どれくらい費用に差が出るのかシミュレーションしてみましょう!
最近のスキー場のレンタル料金は値上がり傾向にあり、セットで借りると1日あたり5,000円〜6,000円くらいはかかります。
| 項目 | レンタル(7回分) | ZUMA 3点セット購入 |
|---|---|---|
| 費用目安 | 約35,000円〜42,000円 | 約35,000円〜 |
| メリット | 手ぶらで行ける・メンテ不要 | 自分の道具で上達が早い・毎回手続き不要 |
| デメリット | 毎回板が変わる・古い場合も | 持ち運びや保管の手間がある |
こうして見ると、だいたい6回から7回滑りに行けば、もう元が取れてしまう計算になります。
「年に2回しか行かないから」という人でも、3〜4年使えばお釣りが来ますよね。
しかも、レンタル品は使い古されてエッジが丸まっていたり、ビンディングの調整が甘かったりすることも珍しくありません。(しかも、高い追加金を支払わなければ、まともなものは借りられないですよね…)
何より、自分だけの「マイボード」を手に入れる喜びは、お金には代えられないものがあります。
ピカピカの新品の板が部屋にあるだけで、「早く滑りに行きたい!」とモチベーションが爆上がりしますし、愛着が湧くので道具を大切にするようになります!
結果として、スノーボードという趣味が長続きし、上達も早くなるんです!
「とりあえずレンタルでいいや」と思っている人こそ、実は買ったほうが長い目で見るとお得で、しかも楽しい経験ができると私は思います。
付属ビンディングの品質と注意点
さて、ここで少し正直な話をしましょう。
ZUMAのセット販売によく付いてくるビンディング(板とブーツを固定する器具)についてです。
ここはさすがに「価格相応」な部分があるのは否めません。
数万円する有名ブランドの単体売りビンディングと比べると、ベルト(ストラップ)の樹脂素材が少し硬かったり、ラチェット(カチカチ締める金具)の動きが少し渋かったりすることはあります。
口コミでも「ネジが緩みやすい」「滑っている最中にベルトが外れた」といったトラブル報告を見かけることがありますが、実はこれ、事前のチェックとメンテナンスで防げることがほとんどなんです。
・これだけはやって!滑る前の「増し締め」
新品のビンディングは、まだ馴染んでいないため、滑走時の振動でネジが緩みやすい傾向にあります。
ゲレンデに出る前に、必ずプラスドライバーで以下の箇所をチェックしてください。
- 板とビンディングを固定している4本のネジ
- ストラップを固定している横のネジ
この「増し締め」を習慣にするだけで、部品の紛失や破損といったトラブルの9割は回避できますよ!
また、ビンディングの調整(自分のブーツのサイズに合わせること)も重要です!
ここが合っていないと無理な力がかかって破損の原因になります。
セット購入でも、ある程度はお店で調整してくれていることが多いですが、届いたら一度ブーツを履いてみて、しっかりフィットするか確認することをおすすめします。
安全性に関わる致命的な欠陥があるわけではないので、過度な期待は禁物ですが、初心者のうちは十分練習に使えます。
上達して物足りなくなったら、その時ビンディングだけ買い替えるというのも賢いステップアップ方法ですよ。
初心者に最適なソフトフレックス
ZUMAの板がなぜ初心者におすすめされるのか?
その技術的な最大の理由が「ソフトフレックス(柔らかいしなり)」です。
スノーボードは、ただ雪の上に乗っているだけでなく、板をたわませて(しならせて)エッジを雪面に食い込ませることでターンをします。
しかし、上級者向けの「硬い板」の場合、板をたわませるために強い脚力や正確な体重移動の技術が必要になります。
これを初心者が使うと、板が棒のように感じて全く曲がれず、挫折してしまう原因になりかねません。
その点、ZUMAのエントリーモデルは、意図的にかなり柔らかく設計されています。
- 少ない力で曲がる操作性: 脚力に自信がない女性や子供、あるいは体重の軽い日本人男性でも、少し踏み込むだけで板が素直にしなってくれます。これにより、ターンのきっかけがつかみやすく、スムーズに上達できます。
- 逆エッジのリスク軽減: 板が柔らかいということは、雪面の凸凹や操作ミスに対する反応がマイルドになることを意味します。ガチガチの板だと即転倒に繋がるような場面でも、ZUMAの板なら衝撃を吸収してくれて、痛い「逆エッジ」での転倒を減らしてくれる効果があります。
特にZUMAの代表モデルである『LONGEST』シリーズなどでは、サイズによってフレックスを微調整するなど、量産モデルながら細かい配慮もなされています。
「上手くなりたければ、まずは柔らかい板から」というのはスノーボード界の定説ですし、この設計思想はこれからスノーボードを始める人にとって、非常に理にかなった優しい設計だと言えるでしょう。
ZUMAスノーボードの評判に基づく選び方

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ZUMAがしっかりした背景を持つ信頼できるブランドだということは分かっていただけたかと思います。
では、実際に購入を検討する際、どんなポイントを見て選べばいいのでしょうか?
ここでは、スタイル別の適性や、よく比較される競合ブランドとの違いなど、もう少し踏み込んだ選び方について解説していきます!
グラトリにZUMAは向いている?

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最近、若い方を中心に大人気の「グラトリ(グラウンドトリック)」。ゲレンデの平らな場所でクルクル回ったり、板をバターのように操ったりするスタイルですね。
「ZUMAの板でグラトリはできるの?」「練習用になる?」という疑問をよく耳にします。
私なりの見解としては、「プレスの練習には最高だけど、弾き系はちょっと厳しいかも」といった感じです。
もう少し詳しく説明しますね。
・ZUMAのグラトリ適性チェック
- 得意なこと(プレス系): 板が柔らかいので、板のノーズやテールに体重を乗せてグニャッと持ち上げる「プレス」や「マニュアル」といった技の感覚は、すごく掴みやすいです。FNTCの『TNT R』のような、しなりを重視したグラトリ専用機のコンセプトに近い挙動を、低価格で体験できます。
- 苦手なこと(弾き系): ソフトフレックスの弱点として、板の反発力(スナップ)があまり強くありません。板の反動を使って高く飛び上がる「オーリー」や「ノーリー」、あるいは高回転のスピン技をメイクするには、ZUMAの板では反発が返ってこないので限界があります。
結論として、「まずはグラトリの基礎中の基礎、板を曲げる感覚や体重移動を覚えたい!」という入門用としては、安くて柔らかいので練習機として非常に優秀だと思います!
もしそこでハマって、もっと高く飛びたい、もっと回したいと思うようになったら、その時にカーボンなどが入った高反発な専用ボードへ買い替えればOKです。
ネット上の評価と口コミ傾向
実際にZUMAを購入した人たちのレビューや口コミを見ていると、やはり「コスパ」に関する満足度が圧倒的に高いことが分かります!
ポジティブな意見として多く見られるのは、「思っていたより軽くて扱いやすい」「デザインが普通に可愛い・カッコいい」という声です。
特に初心者のうちは、スペックの細かい数値よりも「見た目が気に入るか」ってすごく大事なモチベーションになりますよね。
ZUMAは毎年トレンドを押さえたグラフィックを展開しているので、古臭さを感じさせないデザイン性の高さも評価されているポイントです。
一方でネガティブな意見としては、先ほども触れたビンディングの質感や、「トップシート(板の表面)が傷つきやすい」といった声があります。
これはキャップ構造や素材の特性上、ある程度は仕方がない部分です。
リフト待ちで他の人の板が当たってカチカチと傷がつくのは、どんな高い板でも起こりうることです。
総じて、「3回レンタルするなら買ったほうが安い」と割り切って購入した層の満足度が一番高く、逆に「この価格でプロ並みの性能」を期待しすぎてしまった層からは厳しい評価が出ている印象ですね。
HEADやSPOONとの比較
ネットで3点セットを探していると、ZUMAとよく比較検討されるのが「HEAD(ヘッド)」や「SPOON(スプーン)」といったブランドではないでしょうか?
どれも安くてセット販売が多いので、正直迷いますよね。
私なりのイメージで整理すると、それぞれの特徴はこんな感じです。
| ブランド | 特徴とイメージ |
|---|---|
| ZUMA (ツマ) | 日本の老舗スキーメーカー発。質実剛健で安心感がある。基本に忠実なキャンバーやハイブリッド形状が多い。とにかくコスパと信頼性のバランス重視派に。 |
| HEAD (ヘッド) | テニスなどでも有名な世界的スポーツブランド。性能もブランド力も少し上。「DCT」など独自の形状技術を持つ。予算がもう少し出せて、リセールも考えるならアリ。 |
| SPOON (スプーン) | ZUMAと近い価格帯の日本企画ブランド。3D形状やダブルキャンバーなど、流行のトリック向け形状を積極的に取り入れている。デザインや特定の形状を安く試したい派に。 |
選び方のアドバイスとしては、ブランドの知名度や将来的にメルカリなどで売る時の値段(リセールバリュー)を気にするならHEADが強いです!
しかし、「今はとにかく初期費用を抑えて、新品のマイボードが欲しい!」「変なメーカーは怖いから確実なところが良い」という場合、品質の安定感とメーカー直営という背景を持つZUMAは、かなり賢い選択肢かなと思います。
ZUMAがおすすめな人の特徴

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これまでの話を総合すると、ZUMAのスノーボードがバチッとはまる「買い」な人は、次のようなタイプの方です。
- スノーボードを始めたばかりの人: まだ自分のスタイル(カービング、パーク、パウダーなど)が決まっておらず、とりあえず全部試してみたい人。
- 年数回のレジャー派: 毎週末行くわけではないけれど、友達や家族と冬のイベントとして楽しく滑れればOKという人。
- コスパ最優先の人: レンタル代がもったいないと強く感じていて、浮いたお金はリフト券や現地の美味しいご飯、温泉に使いたい人。
- ガシガシ練習したい人: 「道具は使い倒してなんぼ!」と割り切って、傷つくのを恐れずに練習に打ち込みたい人。
逆に、「最初から本格的にプロを目指して毎日滑り込みたい」とか、「道具のステータスやブランドロゴにもこだわりたい」という方は、
ZUMAだとすぐに物足りなくなってしまう可能性が高いので、もう少し予算を上げて有名ブランドの上位モデルを選んだほうが、結果的に幸せになれるかもしれません。
ZUMAスノーボードの評判まとめ
今回は、ZUMAのスノーボードについて、その評判の真相や安全性、そして驚異的なコストパフォーマンスの秘密を徹底的に掘り下げてきました。
記事の冒頭では「安すぎて不安」と感じていたかもしれませんが、ここまで読み進めていただいた今、その印象は大きく変わったのではないでしょうか!?
ネット上には「折れる」「壊れる」といったネガティブな噂も確かに存在しますが、その多くは使用環境や確率論的な要素が強く、製品そのものの欠陥を示すものではありません。
むしろ、ZUMAは日本の老舗メーカー「スワロースキー」が長年培ってきたノウハウを注ぎ込み、自社工場でしっかりと管理・製造している、非常に信頼性の高いエントリーブランドです。
「3点セットで3万円台」という価格設定は、決して品質を犠牲にした結果ではなく、「自社一貫生産による中間コストの削減」と「初心者にとって不要なオーバースペックの排除」という企業努力の結晶だと言えます。
もちろん、将来的にカービングを極めたり、巨大なキッカーを飛んだりするようになれば、より高性能な上位モデルが必要になる日は来るでしょう。
しかし、スノーボードというスポーツの扉を開き、その楽しさを知るための「最初の相棒」として、ZUMAは必要十分以上のスペックを持っています。
「レンタルを卒業して、自分の板で滑ってみたい!」というあなたの素直な気持ちに、ZUMAはしっかりと応えてくれるはずです!
この記事が、あなたの背中を押すきっかけになれば嬉しいです!
ぜひ、お気に入りのZUMAのボードを見つけて、この冬はゲレンデを思いっきり楽しんでください!
※本記事の情報は執筆時点のものです。製品の仕様や価格は変更になる場合があります。また、ビンディングの調整や滑走は安全に十分配慮し、不安な場合はショップの専門スタッフにご相談ください。
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