最近、街でおしゃれな人が履いているゴツゴツしたソールの靴、気になりませんか? あれ、実は「トレイルランニングシューズ」っていうんです。
「普段履きできたらカッコいいけど、実際どうなの?」「歩きにくいんじゃない?」「すぐソールが減っちゃいそう…」なんて、いろいろ気になりますよね。
この記事では、そんなトレランシューズを普段履きするメリット・デメリットを、専門的な視点も交えつつ、どこよりも分かりやすく解説していきます!
アスファルトも歩きやすい「ロード兼用」モデルの話から、失敗しないための選び方のコツ、大事な「クッション性」や「フィット感」についても、しっかり見ていきましょう。
人気のブランドごとの特徴や、具体的なおすすめモデルもたっぷり紹介するので、あなたの毎日にピッタリな最高の一足がきっと見つかりますよ!
- 普段履きするメリットとデメリットがわかる
- 自分に合ったシューズの選び方が明確になる
- 人気ブランドごとの特徴や違いを比較できる
- メンズ・レディース別のおすすめモデルが見つかる
トレイルランニングシューズを普段履きする魅力と注意点
- ファッションで注目される理由
- 普段履きでのメリットを解説
- 全天候に対応できるグリップ力
- 知っておくべきデメリット
- アウトソールの摩耗と剛性
- ロード兼用モデルという選択肢
ファッションで注目される理由

THE Roots・イメージ
近年、トレイルランニングシューズが都市のストリートファッションにおいて確固たる地位を築いた背景には、「ゴープコア(Gorpcore)」と呼ばれる大きなトレンドのうねりがあります。
この言葉は、ハイカーが行動食として携行するナッツやドライフルーツの俗称「Good Ol’ Raisins and Peanuts」が語源で、本格的なアウトドアブランドの機能的なウェアやギアを、あえて日常のコーディネートに組み込むスタイルを指します。
このトレンドの根底には、単なる見た目のかっこよさだけでなく、現代人の価値観の変化が色濃く反映されています。
不安定な社会情勢や気候変動などを背景に、人々はファッションに対しても「実用性」や「耐久性」、「多様な状況への対応力」といった価値を求めるようになりました。
本来、山岳地帯という過酷な環境を走破するために設計されたトレイルランニングシューズの持つスペックが、まさにそのニーズに合致したのです。
特にフランスのアウトドアブランドSalomonの「XT-6」や「SPEEDCROSS」シリーズは、そのテクニカルで先進的なデザインがファッション関係者やアーティストの目に留まり、ストリートのアイコンへと昇華しました。
このように、トレイルランニングシューズは単なる運動靴の枠を超え、それを履く人のアクティブなライフスタイルや、本質的な価値を見抜く姿勢を象徴するステートメントアイテムとして、その存在感を確立しているのです。
豆知識:ゴープコアの進化と「クワイエット・アウトドア」
ゴープコアはさらに洗練され、大きなブランドロゴを誇示するのではなく、製品そのものが持つ高品質な素材感や機能美を静かに評価する「クワイエット・アウトドア」という概念へと進化しています。
これは、一過性の流行よりも長く使える良いものを求めるサステナブルな視点や、本物志向の消費者の価値観を反映した動きと言えるでしょう。
普段履きでのメリットを解説

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トレイルランニングシューズを日常生活のパートナーとして選ぶことには、一般的なスニーカーでは得られない数多くの実用的なメリットが存在します。
その魅力の根源は、あらゆる状況を想定した設計思想がもたらす、圧倒的な機能性の高さにあります。
1. 強化された耐久性
まず最も分かりやすいメリットが、その頑丈さです。
トレイルシューズのアッパーには、岩や木の枝との摩擦に耐えるため、引き裂きに強いリップストップナイロンや、摩耗しやすい部分を保護する合成皮革・TPU素材のオーバーレイが多用されます。
これにより、アウトソール以外の部分は非常に長持ちし、結果的にコストパフォーマンスが高くなるケースも少なくありません。
2. 一日中持続するサポートと快適性
次に、足腰への負担を軽減するサポート機能も大きな魅力です。
特にHOKAに代表される厚底(マキシマリスト)モデルは、衝撃吸収性に優れたEVAフォームを贅沢に使用したミッドソールが特徴です。
この機能は、硬いアスファルトの上を長時間歩いたり、立ち仕事をしたりする際の足腰への疲労を劇的に軽減してくれます。
また、かかとをしっかりと包み込むヒールカウンターや、足を正しい位置に導くガイド機能が、安定した歩行をサポートし、怪我のリスクを低減します。
3. 多様化したデザイン
かつては機能一辺倒で武骨なデザインが主流でしたが、ライフスタイル市場の拡大に伴い、デザイン性は飛躍的に向上しました。
各ブランドは都市の風景に馴染む洗練されたカラーリングや、人気セレクトショップとのコラボレーションモデルを積極的に展開しています。
そのため、カジュアルな服装はもちろん、少しきれいめなスタイルの「外し」アイテムとして、違和感なくコーディネートに組み込むことが可能です。
トレイルランニングシューズは、いわば「あらゆる道を走破できるタフなスニーカー」。
その安心感と快適性は、一度体験すると手放せなくなるほどの魅力があります。
全天候に対応できるグリップ力

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トレイルランニングシューズが普段履きとして選ばれる、最も決定的で実用的な理由の一つが、天候を問わない卓越したグリップ性能です。
この機能は、変わりやすい天候や多様な路面状況が混在する現代の都市環境において、計り知れないほどの安全と安心を提供してくれます。
その秘密は、アウトソール(靴底)にあります。
多くの高性能モデルが採用しているのが、イタリアの専門メーカーであるVibram(ヴィブラム)社の「Megagrip」に代表される特殊な高摩擦ゴムコンパウンドです。
この素材は、乾いた路面はもちろん、濡れた路面で特にその真価を発揮し、驚くほどの粘着力で地面を捉えます。
さらに、ソールに刻まれた攻撃的な凹凸、通称「ラグ」が、泥や砂利、雪などの柔らかい路面にもしっかりと食い込みます。
この二つの技術の組み合わせにより、雨で濡れたアスファルト、滑りやすいマンホール、駅のタイルの床、そして冬場の圧雪路や凍結路面といった、都市に潜むあらゆる滑りやすい状況でも、転倒のリスクを大幅に減らすことができます。
加えて、アッパーにGORE-TEX(ゴアテックス)のような防水透湿素材を搭載したモデルを選べば、外部からの水の侵入を完全にシャットアウトしつつ、靴内部の湿気は外に逃がしてくれます。
これにより、突然の豪雨や水たまりも恐れることなく、常に足をドライで快適な状態に保つことが可能です。
この圧倒的な全天候性能は、他のスニーカーでは決して得られない、トレイルランニングシューズならではの大きなアドバンテージと言えるでしょう。
知っておくべきデメリット

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数多くのメリットを持つトレイルランニングシューズですが、その高性能は特定の環境に特化しているがゆえのデメリットも内包しています。
これらの注意点を事前に理解しておくことは、購入後の「こんなはずじゃなかった」という後悔を避けるために非常に重要です。
購入前に検討すべき主なデメリット
- アウトソールの急速な摩耗:最も重要な注意点です。柔らかいトレイル用のソールは、硬いアスファルトでは急速に削れてしまいます。
- 過剰な剛性:モデルによっては、硬いミッドソールやプレートが平坦な道での歩きにくさに繋がることがあります。
- 通気性の問題(特に防水モデル):GORE-TEXモデルは雨に強い反面、夏場や室内では蒸れやすく、不快感の原因になることがあります。
- 重量:一般的なスニーカーやロードランニングシューズと比較すると、頑丈な作りの分、やや重い傾向にあります。
- 価格帯:高性能な素材や技術が投入されているため、価格は比較的高価なモデルが多くなっています。
これらのデメリットは、シューズの性能が悪いということではなく、あくまで「用途のミスマッチ」から生じる問題です。
例えば、アウトソールの摩耗は、トレイルでの最高のグリップ力を追求した結果のトレードオフです。
自分の主な使用環境をよく考え、これらのデメリットが許容範囲内であるかどうかを冷静に判断することが、賢い選択への第一歩となります。
アウトソールの摩耗と剛性

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前述したデメリットの中でも、特に普段履きとしての快適性や寿命に直接影響するのが「アウトソールの摩耗」と「シューズの剛性」です。
この2点はトレイルランニングシューズの性能の根幹をなす特性であり、都市で使う上でのメリットとデメリットを最も象徴する部分でもあります。
アウトソールの摩耗:性能と寿命のトレードオフ
トレイル用のソールがなぜ摩耗しやすいのか。それは、不整地で最高のパフォーマンスを発揮するために、あえて「柔らかく、粘着性の高い」ゴムコンパウンドを使用しているためです。
この柔らかさが濡れた岩や木の根に吸い付くようなグリップを生み出します。
しかし、ヤスリのように硬く研磨性の高いアスファルトの上では、その柔らかさがあだとなり、まるで高性能な夏タイヤがサーキットで早く減るように、急速に摩耗してしまうのです。
硬い路面を日常的に歩き続けることで、グリップの要である「ラグ」のエッジは削れて丸くなり、特徴的な凹凸は徐々に失われていきます。
トレイルでの使用を一切考えていない場合でも、ソールの寿命が一般的なスニーカーに比べて短くなる可能性は十分に考慮しておくべきでしょう。
注意:摩耗は性能低下のサイン
普段履きがメインだからといって摩耗を軽視してはいけません。
ラグがすり減るということは、雨の日などの滑りやすい路面でのグリップ性能が著しく低下することを意味します。
安全のためにも、ソールの状態は定期的にチェックする習慣をつけましょう。
シューズの剛性:保護性能と柔軟性のジレンマ
トレイルシューズは、不安定な地形で足が過度にねじれるのを防ぎ、鋭利な石などから足裏を保護するために、意図的に「剛性」を高く設計しています。
ミッドソールには反発性と安定性を両立する硬めの素材が使われ、モデルによっては「ロックプレート」と呼ばれる薄いTPUやカーボン製の硬質プレートが内蔵されています。
この高い剛性は、山道では足を保護し、疲労を軽減する頼もしい機能です。
しかし、障害物のない平坦な舗装路をまっすぐ歩き続けるような場面では、その硬さが裏目に出ることがあります。
足の自然な屈曲を妨げ、柔軟性に欠ける「一枚の板の上を歩いているような」感覚や、窮屈さを感じる原因となるのです。
特に、普段から柔らかいスニーカーに慣れている方は、この硬さに違和感を覚えるかもしれません。
ロード兼用モデルという選択肢

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「トレイルシューズの安心感は魅力的だけど、アスファルトでの摩耗や硬さがやっぱり気になる…」
そんなジレンマを抱える都市生活者のために、近年市場が大きく成長しているのが「ロード・トゥ・トレイル」と呼ばれるハイブリッドカテゴリーです。
その名の通り、舗装路(ロード)から未舗装路(トレイル)まで、様々な路面をシームレスに移動することを想定して設計されており、まさにトレイルシューズとロードランニングシューズの「良いとこ取り」をしたような存在です。
アウトドアアクティビティの裾野が広がり、一つのシューズで多様なシーンを楽しみたいというニーズの高まりが、このカテゴリーの進化を後押ししています。
これらのハイブリッドモデルは、一般的に以下のようなバランスの取れた特徴を持っています。
ロード兼用モデルの主な特徴
- 浅めで多角的なラグ:ラグの高さを3mm未満程度に抑えることで、アスファルトでの接地面積を増やし、摩耗を軽減します。同時に、ラグの形状や配置を工夫することで、軽いトレイルや公園の土の上では十分なグリップ力を発揮します。
- バランスの取れたクッション性:硬すぎるトレイルモデルと、柔らかすぎるロードモデルの中間を狙ったミッドソールを採用。ロードでの快適な走り心地と、不整地での最低限の安定性を絶妙なバランスで両立させています。
- 軽量で通気性の良いアッパー:耐久性を確保しつつも、ロードシューズに近い軽量なエンジニアードメッシュ素材を使用することが多く、長時間の使用でも快適です。
Onの「Cloudvista」、HOKAの「Challenger」、New Balanceの「Fresh Foam X Hierro」などがこのカテゴリーの代表格です。
もちろん、ぬかるんだ急斜面でのグリップ力や、レース用のロードシューズのような反発性には及びませんが、日常のウォーキング、通勤、週末の軽いハイキングやキャンプまで、
一足のシューズで幅広くカバーしたいと考えるユーザーにとっては、最も賢く、そして合理的な選択肢と言えるでしょう。
トレイルランニングシューズを普段履きする際の選び方
- 後悔しないための選び方のコツ
- クッション性とフィット感を比較
- 人気ブランドごとの特徴
- おすすめのメンズモデルを厳選
- おすすめのレディースモデルを紹介
- トレイルランニングシューズを最適に普段履きするためのまとめ
後悔しないための選び方のコツ

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数多くのブランドやモデルの中から、自分にとって本当に価値のある最適な一足を見つけ出すためには、流行や見た目のデザインだけで判断するのではなく、
自身のライフスタイルとシューズの特性を論理的に照らし合わせる戦略的なアプローチが不可欠です。
以下の4つのステップに沿って、じっくりと検討を進めてみましょう。
後悔しないための戦略的選択フレームワーク
- 【STEP1】主な使用用途の定義(Where & When): まず、その靴を履く「最も頻度の高い場面」を具体的にリストアップします。「雨の日の自転車通勤」「週末に子どもと行く公園」「長時間の立ち仕事」「旅行での街歩き」など、用途が具体的になるほど、必要な機能(防水性、クッション性、グリップ力など)の優先順位が明確になります。
- 【STEP2】マクロ環境の評価(Climate): 次に、自分が生活する地域の気候的な特徴を考慮します。年間を通して降雨量が多い地域であれば、GORE-TEXなどの防水機能は必須に近いかもしれません。一方で、温暖で乾燥した気候が長く続く地域であれば、防水性よりも通気性を優先した非防水モデルの方が、年間を通して快適に過ごせるでしょう。
- 【STEP3】ミクロ環境(自分自身)の理解(Me): 自分の「足」そのものを深く理解することが、失敗を避ける上で最も重要です。
- 足の形状:自分の足が「幅広・甲高」なのか、「細身・扁平足」なのかを把握します。可能であれば専門店で足のサイズを正確に計測してもらうのが理想です。
- 好みの履き心地:厚底でフカフカしたクッションが好きか、地面の感触が分かる少し硬めの履き心地が好きか。これまでの経験から自分の好みを分析します。
- 【STEP4】機能と美学の最終バランス(Match): 最後に、ステップ1〜3で絞り込んだ機能的要件をすべて満たすモデル群の中から、自分のファッションスタイルや好みに最も合うデザインを選び出します。このプロセスを経ることで、「デザインは最高だけど、履くと足が痛くなる」といった最も避けたい失敗を、限りなくゼロに近づけることができます。
このフレームワークは、無数の選択肢という情報の海の中から、あなただけの「最適解」を論理的に見つけ出すための羅針盤となるはずです。
クッション性とフィット感を比較

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トレイルランニングシューズの履き心地という、極めて感覚的な要素を決定づける二大巨頭が「クッション性」と「フィット感」です。
この二つの要素は密接に関連し合っており、そのバランスの取り方に各ブランドの設計思想が最も強く表れます。
クッション性のスペクトラム:快適性と安定性の関係
ミッドソールのクッション性は、単に「柔らかいか硬いか」だけでなく、その厚みや素材によって多様な個性を持っています。
普段履きにおいては、この特性が歩行時の快適性に直結します。
- マキシマリスト(極厚クッション):HOKA公式サイトに代表されるこのタイプは、非常に厚いミッドソールで着地時の衝撃を極限まで吸収します。長時間の歩行や立ち仕事における足腰への負担軽減効果は絶大で、特にコンクリートジャングルを歩き回る都市生活者にとっては大きな恩恵となります。独特のロッカー形状(ゆりかごのようなソール形状)が、スムーズな足の運びを促進するのも特徴です。
- ミニマリスト(薄型・接地感重視):地面の凹凸や傾斜を足裏で敏感に感じ取り、バランスを取ることを重視したタイプです。足本来の機能を最大限に引き出す設計ですが、クッションによる補助が少ないため、硬い舗装路を長時間歩く用途にはあまり向いていません。足裏の筋肉が鍛えられていないと、かえって疲労や怪我の原因になる可能性もあります。
近年のアスレチックフットウェア市場の成長は著しく、多様なニーズに応える製品が開発されています。
普段履きがメインであれば、多くの場合でマキシマリスト寄りのクッション性が快適性の向上に貢献するでしょう。
フィット感の多様性:足型とシューズの相性
「最高のシューズ」も、自分の足に合っていなければその性能は半減します。フィット感を左右する最も大きな要素が、シューズの足型(ラスト)、特に足幅(ワイズ)とトゥーボックス(つま先の空間)の設計です。
- Salomonなど(ヨーロピアンフィット):ヨーロッパのブランドに多く見られる傾向で、かかとから中足部にかけてシャープに絞り込み、足全体をしっかりとホールドする設計です。シューズとの一体感が高く、ブレの少ない安定した歩行が可能になります。比較的足幅が細い方に向いています。
- ALTRA、TOPOなど(アナトミカルフィット):人間の足の自然な形状に合わせた設計が特徴です。特にALTRAの「FootShape™」は、つま先部分に指が自由に広がるための十分なスペースを確保しています。外反母趾気味の方や、指先の圧迫感が苦手な方にとっては、解放感のある快適な履き心地を提供します。
最適なフィット感を見つける最良の方法は、やはり試着です。夕方(足が少しむくんだ状態)に、普段履いている靴下を持参して試着することで、より正確な相性を確認できます。
人気ブランドごとの特徴

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トレイルランニングシューズの世界は、それぞれが独自の哲学と革新的な技術を持つ個性豊かなブランドによって牽引されています。
ここでは、特に普段履きとしても人気が高く、市場で確固たる地位を築いている主要ブランドの特徴を、より詳細な比較表で解説します。
ブランド | 創業国 | デザイン性 | クッション性 | フィット感 | 代表モデル | こんな人におすすめ |
---|---|---|---|---|---|---|
Salomon (サロモン) | フランス | ★★★★★ (非常に高い) | ★★★☆☆ (中程度・安定性重視) | 細身・ホールド感強 | XT-6, SPEEDCROSS, XA PRO 3D | ファッション性を最優先しつつ、安定感と堅牢性を求める人。 |
HOKA (ホカ) | フランス | ★★★★☆ (高い・個性的) | ★★★★★ (非常に高い) | 標準的・モデルにより多様 | SPEEDGOAT, CHALLENGER, ANACAPA | 長時間の立ち仕事や歩行が多く、とにかく足腰の疲労を軽減したい人。 |
ALTRA (アルトラ) | アメリカ | ★★★☆☆ (機能的・個性的) | ★★★★☆ (高い) | 幅広(特に爪先) | LONE PEAK, OLYMPUS, TIMP | 足幅が広い、外反母趾気味、または窮屈な靴が苦手で自然な履き心地を求める人。 |
On (オン) | スイス | ★★★★★ (非常に高い) | ★★★☆☆ (中程度・反発性重視) | シャープ・スタイリッシュ | Cloudvista, Cloudultra, Cloudrock | 軽量性とデザイン性を重視し、ロードランニングやジムなどでも兼用したい人。 |
New Balance (ニューバランス) | アメリカ | ★★★★☆ (高い・普遍的) | ★★★★☆ (高い) | 標準的・万人向け | Fresh Foam X Hierro, DynaSoft Nitrel | 特定の機能に偏らず、安定した品質とどんな服装にも合わせやすい普遍的なデザインを求める人。 |
THE NORTH FACE (ザ・ノース・フェイス) | アメリカ | ★★★★☆ (高い・ブランド力) | ★★★★☆ (高い・推進力重視) | 標準的 | VECTIVシリーズ | ブランドの世界観が好きで、推進力を生むロッカー構造のテクノロジーに興味がある人。 |
この表は、各ブランドの一般的な傾向をまとめたものです。
同じブランド内でも、シリーズやモデルによって履き心地や特性は大きく異なります。
例えば、Salomonにもクッション性の高いモデルは存在しますし、HOKAにも比較的安定性を重視したモデルがあります。
この表を大まかなガイドラインとしつつ、最終的には個々のモデルの詳細なレビューやスペックを確認し、自分の目的に最も合った一足を選ぶことが重要です。
おすすめのメンズモデルを厳選

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ここでは、これまでの分析を踏まえ、多様なニーズに応える具体的なメンズモデルを、それぞれの特徴やスペックと共に厳選して紹介します。
あなたのライフスタイルに最適な一足を見つけるための参考にしてください。
全天候型コミューター向け(信頼性と安定性を求める通勤・通学に)
Salomon XA PRO 3D v9 GORE-TEX もはや伝説的な存在とも言える、サロモンのアドベンチャーシューズの決定版。
GORE-TEXによる完全防水機能と、足を外部の衝撃から守る堅牢な作りは、まさに「足に履く鎧」です。
最大の特徴である「3D Advanced Chassis™」が、路面状況を問わず抜群の安定性を確保。突然の雨や雪に見舞われる都市の通勤・通学シーンで、これ以上ないほどの信頼感を提供します。
最大限の快適性を求めるウォーカー向け(長時間の歩行・アクティブな休日に)
HOKA Speedgoat 6 過酷な100マイルレースを走破するために生まれたこのシューズの卓越したクッション性は、都市のアスファルトの上でもその真価を発揮します。
厚く、それでいて軽量なCMEVAミッドソールが着地衝撃を優しく吸収し、Vibram® Megagripアウトソールが濡れた路面でも確実なグリップを約束。
一日中歩き回る旅行や、テーマパーク、長時間の立ち仕事など、足が最も疲れやすいシーンで最高のパートナーとなるでしょう。
スタイル重視のハイブリッドユーザー向け(機能美を纏うファッションアイテムとして)
Salomon GENESIS トレイルでの高いパフォーマンスと、街に溶け込む洗練されたデザインを見事に両立させた、Salomonの新たな意欲作。
耐久性と通気性に優れたMatryx®メッシュアッパーと、あらゆる路面に対応するAll Terrain Contagrip®ソールを搭載しながら、そのシルエットは非常にミニマルで都会的。
機能的なウェアと合わせるゴープコアスタイルに完璧にマッチし、あなたのコーディネートを格上げします。
【補足】幅広の足にはALTRAという選択肢
もしあなたの足が幅広で、これまで窮屈な靴に悩まされてきたのなら、ALTRA Olympus 6を強く推奨します。
ALTRA史上最高の33mm厚クッションを備えながら、独自のFootShape™デザインがつま先を自然な形に広げ、ストレスフリーの快適な履き心地を提供します。
長距離を歩くほど、その快適性の違いを実感できるはずです。
おすすめのレディースモデルを紹介

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女性向けのモデルは、単にサイズを小さくしただけでなく、女性特有の足の形状(比較的かかとが細く、甲が低いなど)に合わせて専用の足型(ラスト)を使用していることが多く、フィット感を大きく左右します。
ここでは、機能性はもちろん、ファッション性も高いおすすめのレディースモデルを厳選しました。
快適性と汎用性のベストバランス
HOKA Speedgoat 6 (Women’s) メンズ同様、ウィメンズモデルもトレイルランニングシューズの世界で絶対的な評価を得ています。
女性向けに最適化されたフィット感と、毎シーズン発表される魅力的なカラーバリエーションが人気の理由です。
その圧倒的なクッション性は、ヒールを履いて疲れた足を優しく包み込むリカバリーシューズのような使い方にも最適。長時間のショッピングや、歩き回ることが多い旅行で、これ以上ないほど頼りになる一足です。
自然な履き心地と愛らしいデザイン
ALTRA Lone Peak 8 (Women’s) ALTRAを代表するアイコン的モデル。
適度なクッション性と、足指を解放するFootShape™による自然な履き心地のバランスが絶妙です。
過度なサポートがないため、足本来の機能を使って歩く感覚を養うことができます。
様々な路面に対応できる汎用性の高さと、アウトドアテイストのファッションに合わせやすい、どこか愛嬌のあるデザインも長く愛される理由です。
雨の日も心強い、都会派スタイリッシュモデル
On Cloudvista Waterproof (Women’s) スイス生まれのブランドOnらしい、軽量で洗練されたデザインが魅力の防水モデルです。
独自の「CloudTec®」ソールと「Helion™スーパーフォーム」が、軽快で反発性のあるクッショニングを提供し、ロードから軽いトレイルまでをシームレスに繋ぎます。
完全防水メンブレンを搭載しているため、雨の日の外出もお気に入りのスタイルを諦めることなく、そして快適に楽しむことができます。憂鬱な雨の日の気分を上げてくれる一足です。
トレイルランニングシューズを最適に普段履きするためのまとめ
- トレイルランニングシューズはファッションアイテムとしても人気が高い
- ゴープコアというアウトドアギアを街で着るトレンドが背景にある
- 普段履きのメリットは高い耐久性とサポート力
- 優れたグリップ力は雨や雪道で絶大な安心感を与える
- HOKAなどに代表される厚底モデルは長時間の歩行疲労を軽減する
- 一方でアウトソールの急速な摩耗は最大のデメリット
- トレイル用のラグはアスファルトで削れやすい
- 剛性が高く平坦な道では硬さや歩きにくさを感じる場合がある
- GORE-TEX搭載モデルは完全防水だが夏場は蒸れやすい点に注意
- ロード兼用モデルは普段履きとのバランスが良い選択肢
- 後悔しない選び方の基本はまず主な使用用途を明確にすること
- 自分の足幅や好みのクッション性のレベルを知ることが重要
- Salomonは細身で安定性が高くファッションシーンにも強い
- HOKAは卓越したクッション性で快適性を追求する人におすすめ
- ALTRAは幅広の足に合いストレスのない自然な履き心地を提供する
- 最終的には機能的な要件と個人のファッションスタイルのバランスで選ぶ
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