高尾山の滝行はどうすればできる?申込み方法や体験の流れ
- 概要と申込方法
- 料金と必要経費
- 参加者の体験談・口コミ
- 滝行の流れと体験内容
- 当日の準備(持ち物・注意事項など)
- 健康面の注意点:血圧への影響
概要と申込方法

高尾山薬王院公式ホームページ
高尾山では、麓の寺院「高尾山薬王院」によって2か所の滝(水行道場)が一般向けに開放されています。
これらは薬王院が運営する修行体験施設で、「琵琶滝」(びわたき)と「蛇滝」(じゃたき)という2つの滝です。
申込方法:
- 完全予約制:電話での事前予約が必須
- 連絡先:高尾山薬王院の各滝担当者(高尾山薬王院公式ホームページ)
- 予約時期:人気のため、早めの予約がおすすめ(数週間~1ヶ月前)
滝行を希望する場合は、事前に薬王院へ電話で予約を申し込みます。
予約制となっているのは、初心者への指導を行うためで、高尾山の水行道場では初めての人向けに入瀧作法や心構えの指導を行っています。
滝行の場所は、高尾山中腹の琵琶滝(水行道場)と、裏高尾エリアの蛇滝(水行道場)の2か所です。
それぞれ薬王院の管理下にあり、修験道の歴史を感じられる神聖な滝場となっています。
運営する高尾山薬王院(真言宗智山派)は、古くから関東随一の修験道場として滝行を伝えており、現代では老若男女の一般信徒にも開放しているとのことです。
したがって、高尾山で滝行を体験したい場合は薬王院に連絡して予約を取り、指定の滝場へ赴いて修行に参加することになります。
料金と必要経費

THE Roots・イメージ
高尾山の滝行には所定の参加費用(入瀧料)がかかります。
- 入瀧料:1,000円
- 指導料込み:3,000円(入瀧料1,000円を含む)
薬王院公式サイトによれば、滝に入るための入瀧料は1,000円で、初心者向けの指導料込みの料金は3,000円です。
この3,000円には入瀧料1,000円を含んでおり、滝行に必要な以下の内容が含まれます。
- 修行用白装束(行衣)のレンタル
- 専門指導者による入瀧作法の指導
- 安全管理費
実際に参加した人によると、現地で受付を済ませる際に白い行衣(修行用の白装束)を選んで貸してもらえるとのこと。
なお、薬王院での滝行は事前予約制で指導付きとなるため、料金には安全管理や指導の費用も含まれています。
過去の体験談では、以前は合計2,000円程度だったという記述もありますが、現在は人気の高まりもあって指導料込みで3,000円に改定されています。
団体での参加の場合は別途相談となりますが、基本的には1人あたり上述の料金が必要です。
参加者の体験談・口コミ
高尾山の滝行は多くの人が体験記をブログやSNSに投稿しています。
総じて口コミでは「想像以上に貴重な体験だった」という声が多く、心身ともにリフレッシュできたとの評価が目立ちます。
50代男性の体験者は、当初「滝に打たれて何が得られるのか」と疑問だったものの、終了後はその疑念が消え去り、心が晴れやかになったと述べています。
滝行中はあまりの冷たさに体が震えましたが、終えた後には大きな達成感と心の浄化を感じ、「自分を見つめ直す良い機会になった」と振り返っています。
一方で、滝行の過酷さについて触れる口コミもあります。
初心者向けとはいえ、水圧や冷水の刺激は強烈で、ある体験者は「想像を絶する冷たさで呂律が回らなくなった」と記しています。
それでも指導僧のもと真言を唱え続け、何とかやり遂げた後の爽快感は格別だったとのことです。
「終わった後しばらく全身が震えて動けなかった」という声もありますが、その苦行を乗り越えたことで心がすっきりし、参加者は満足感を得ているようです。
また、事前の予約が非常に取りにくいという口コミも多くあります。
人気のため電話がなかなか繋がらず、何度もチャレンジしてようやく予約ができたようです。
それだけ注目度が高く盛況である証拠とも言え、参加者からは「予約が取れないくらいで諦めるようでは修行にならない!」という前向きなコメントも見られました。笑
総じて口コミからは、「寒さは厳しいが心が浄化された」「非日常的な貴重な体験」「自分と向き合う機会になった」といったポジティブな評価が多く、高尾山の滝行はライトな観光気分で挑んだ人にも深い印象を残しているようです。
滝行の流れと体験内容

THE Roots・イメージ
高尾山での滝行体験は、単に滝に打たれるだけではなく、一連の儀式や準備運動、修行作法を含む流れになっています。
1.集合・受付:
指定された時間までに滝場の事務所に集合し、受付を済ませます。
ここで参加費を納め、白い行衣(修行着)の貸与を受けます。
行衣はさまざまなサイズやデザイン(背中に文字が入ったもの等)が用意されており、自分に合うものを選んで着用します。
着替えは更衣スペースで行い、荷物は所定の場所へ置きます。
2.事前指導・準備運動:
参加者全員が白装束になったら、僧侶から滝行の作法や心構えの指導を受けます。
また、冷水に当たる前に軽く体を動かして準備運動や呼吸法の練習をすることもあります。
真夏以外は身体が冷えないよう、ストレッチ等で温めておくのがポイントです。
3.滝場へ移動・道中の儀礼:
準備が整ったら、全員で滝へ向かいます。
高尾山の場合、琵琶滝は集合場所から徒歩すぐの所に滝がありますが、蛇滝の場合は15分ほど山道を歩きます。
道中、お地蔵様に手を合わせながら進むなど信仰的な所作もあり、修行の心構えで滝に向かいます。
滝場に着いたら、一同で神仏に対する読経や祈願を行います。
また、滝場の清掃なども修行の一部として行う場合があります。
禊ぎ(みそぎ):
順番は指導者が決めるか、希望者から行います。
滝に入る前に冷水で手足や体を清める禊ぎをします。
滝行本番:
いよいよ入滝の際は、右肩から滝に入って岩に腰掛け、座禅を組む姿勢をとり、合掌あるいは手印を結びます。
僧侶の合図で滝に打たれ始め、「南無大聖不動明王!」のかけ声を大声で唱え続けながら約1分間滝に打たれます。水圧で息苦しくなる場合もありますが、途中でリタイアしたい時は合図すればサポートしてもらえます。
全員が順番に滝行を終えるまで、この流れを繰り返します(人数が多いと待ち時間も長くなります)
終了儀式・後始末:
全員の滝行が終わったら、再度みんなで礼拝し終了します。
更衣室に戻り速やかに着替え、濡れた衣類は各自持参のビニール袋等に入れます。
タオルで体を拭き温かい服に着替えることが重要です。
冬場などはホッカイロや防寒着があると良いでしょう。
最後に解散となり、希望者には御朱印を頂けたり、近くの精進料理を予約できる場合もあります。
以上が一連の滝行体験の流れで、滝に入る前後の準備や儀式も含め約1~2時間程度のプログラムとなっています。
当日の準備(持ち物・注意事項など)

THE Roots・イメージ
持ち物と服装:
基本的に白衣は貸与されますので、服装は動きやすい登山服・運動靴で来ればOKです。
持ち物は、男女とも濡れても良い下着や水着(男性は白のふんどし可、女性も下に着るものは白系推奨)、体を拭くタオル、濡れた衣類を入れるビニール袋は必携です。
冬でも滝に入るまでは防寒をしっかりし、滝行後もすぐ羽織れる上着や厚手の靴下などがあると安心です。
女性はメイク落ちやすいので最低限にし、防水の袋にスマホ等貴重品を入れておくと良いでしょう。
必需品 | あると便利なもの |
---|---|
・濡れても良い下着または水着(白色推奨) ・体を拭くタオル(大きめが便利) ・濡れた衣類を入れるビニール袋 ・着替え(特に冬場は暖かい服装) |
・防寒具(特に秋~春) ・カイロ(冬場) ・防水ケース(貴重品用) ・飲み物(温かいものがおすすめ) |
注意事項:
- 高尾山の水行道場では事前予約が必須で、飛び入り参加はできません。
- 受付時間(9時~15時)が決まっているので遅れないようにします。
- 刺青のある方は参加を断られる場合があります。(宗教的な場のため)
- 高血圧の方は特に急激な冷水で血圧変動のリスクがあるため注意が必要です。(詳細は後述)
- 当日は体調万全で臨み、少しでも異変を感じたら無理せずスタッフに伝えるようにします。
- 前日は深酒をしない、当日は空腹を避ける(軽く食べておく)なども安全のためのポイントです。
健康面の注意点:血圧への影響
滝行は急激な冷刺激を身体に与えるため、血圧への影響が大きく、高血圧の人は注意が必要です。
冷水を浴びると血管が収縮し一時的に血圧が上昇することがあるため、重度の高血圧症の方は事前に医師と相談した方が良いでしょう。
実際に滝行指導者のブログでも「※高血圧の方はご注意ください」との注意喚起が書かれており、リスクがあることが示唆されています。
高尾山薬王院の公式案内には血圧に関する直接の記載はありませんが、健康上の不安がある人は事前申告や自己判断で参加を見合わせることが推奨されます。
滝行は心臓や循環器系に負荷がかかる行為ですから、心臓病や高血圧症の方は原則避けた方が安全です。
どうしても体験したい場合は夏場の暖かい時期を選ぶ、短時間で切り上げる、水温にならす練習を事前に行うなど工夫が必要です。
いずれの場合も、滝行中は指導者が様子を見ていますので、異常を感じたらすぐ伝えることが大切です。
ただし、基本的に体力に自信のない方、持病をお持ちの方はご遠慮下さい。
高尾山の滝行について:高尾山以外でもできる関東の滝行スポット
- 滝行で唱える言葉は?
- 琵琶滝の特徴と詳細
- 蛇滝の特徴と詳細
- 高尾山以外の関東の滝行スポット
- 滝行による死亡事故や怪我はあるのか?
滝行は修行
高尾山の滝行は観光アトラクションというより、本格的な修行の要素を色濃く残した体験です。
元々、高尾山薬王院は関東随一の修験道場であり、滝行も古くは山伏たちが本格修行の前に密かに行っていた伝統があります。
現在は一般の人も体験できますが、その精神的意味合いは「心身の穢れを洗い清める日本古来の修行」そのものです。
実際に参加した人の感想でも、「滝行は単なる罰ゲームではなく、己を浄化するための真面目な勤めである」と語られています。
滝行中に唱える不動明王の名号も、正確に唱えること自体が目的ではなく、自分の意思や願いを込めて行じることが大事だとされています。
つまり、形だけでなく精神を集中させて祈念することで初めて意味があると説かれます。
これはまさに修行としての滝行の本質で、内面と向き合う厳粛な修行体験と言えます。
もっとライトな気持ちで参加した人でさえ、終えてみると「モヤモヤした気持ちが水に流された」とか「自分自身と向き合う機会になった」と感じています。
苦行を通じて得られる達成感や心境の変化は大きく、多くの参加者が精神的にリセットされたような清々しさを味わうようです。
修行要素は厳しさとして体感しますが、その分、俗世の喧騒から離れて自己を見つめ直す効果が高いと言えるでしょう。
薬王院側も滝行のことを「水行」と呼び、正式な修行の一環と位置付けています。
修行中は私語厳禁で、参加者同士も互いに見守りながら真剣に取り組みます。
終わった後には自然と感謝や敬虔な気持ちが湧いてくるとの声もあり、単なるレジャーでは味わえないスピリチュアルな達成感が得られる点で修行としての要素は非常に強いです。
滝行で唱える言葉は?
高尾山の滝行では、滝に打たれている間「南無大聖不動明王」(なむだいしょうふどうみょうおう)という不動明王の名を唱えるのが一般的です。
琵琶滝には「大聖不動明王」が祀られており、参加者は不動明王に帰依し加護を祈る意味でこの名号を大声で連呼します。
実際の体験者も「滝に打たれる約1分間、南無大聖不動明王の名前を大きな声で唱え続けます」と報告しており、初心者はこの長い名前を覚えるのに少し苦労するようです。(舌を噛みそうになるほど長いため、「噛まずに言えますか?(笑)」と述べています)
「南無大聖不動明王」とは、不動明王という仏様に対し「帰依します」という意味の礼拝語です。
滝行中にこれを唱えることで不動明王の力を借り、心の迷いを断ち切るという意味合いがあります。
高尾山は不動明王を本尊の一つとしており、琵琶滝ではこの言葉を全員で唱和します。
蛇滝の場合も同様に不動明王真言を唱えるとされています。(蛇滝の守護は青龍大権現ですが、不動明王は修行全般の守護尊でもあるため)
なお、不動明王の正式な真言(如来の言葉)は「ナウマク サンマンダ バザラダン センダ マカロシャダ ソワタヤ ウンタラタ カンマン」という非常に長いものもあります。
しかし、高尾山の一般滝行では上記の「南無大聖不動明王」を繰り返す簡易な形が採られています。
参加者はこれを絶え間なく大声で唱え続けることで雑念を払うとともに、滝の轟音に負けない気合いを示します。
たとえ途中で噛んだり間違えたりしても構わず、とにかく最後まで唱え切ることが大事だと指導者から教えられます。
要するに、高尾山(特に琵琶滝)で唱和する言葉は不動明王の御名であり、それを声に出すことで自分を奮い立たせ、仏に祈るわけです。
この力強い唱和が滝行の雰囲気を一層引き締め、終わった後の爽快感にも繋がっています。
琵琶滝の特徴と詳細

高尾山薬王院公式ホームページ
琵琶滝(びわたき)は高尾山の表参道から外れた6号路沿いに位置する、小さな滝です。
高さはおよそ15メートルほどで、周囲は緑深く静寂に包まれた癒しの空間となっています。
名前の由来は「滝の形が琵琶(楽器)に似ていること」によると言われ、あるいは滝の音が琵琶の音色に似た響きを立てることからそう呼ばれたとも伝えられます。
琵琶滝は、高尾山薬王院が管理する水行道場の一つであり、古くから修験者の修行場として利用されてきました。
滝のそばには不動明王を祀る祠があり、滝行の際にはここで祈願を捧げてから入瀧します。
また琵琶滝は高尾山のパワースポットの一つともされており、滝そのものに手を合わせる参拝客の姿も見られます。
アクセス:
琵琶滝へは高尾山麓の清滝駅(ケーブルカー乗り場)脇から伸びる6号路(琵琶滝コース)を徒歩20~25分ほど進むと到着します。
6号路入口の「妙音橋」を渡ってすぐに滝への分岐があり、滝場には「琵琶滝水行道場」と書かれた看板のかかった事務所があります。
一般ハイカーでも滝を見ることはできますが、滝行実施中は修行の妨げにならないよう静かに見守る必要があります。
環境と雰囲気:
琵琶滝周辺は木々に囲まれ夏でもひんやりとしており、都会に近い山とは思えないほどの清浄な空気があります。
滝壺の前には修行者が座るための大きな岩があり、その周辺だけは苔が踏まれて露出しています。
滝音は激しくなく、どちらかというと「サラサラ」という水音が琴線に触れるような穏やかな滝です。
滝行中はその静かな滝に向かって大声の読経が響くため、非常に神聖で厳粛な雰囲気となります。
蛇滝の特徴と詳細

高尾山薬王院公式ホームページ
蛇滝(じゃたき)は、高尾山の裏側(北側)に位置するもう一つの水行道場です。
青龍大権現を祀る滝で、名前に「蛇」が付くのは、滝にまつわる伝説から来ています。
伝承によれば、昔、高尾山中興の祖である俊源大徳が雨乞いの修法をこの滝で行っていた際、木こりに殺されそうになっていた一匹の蛇を助けたところ、その蛇が姿を変えて滝になり、この修行の場を提供したのだといいます。
つまり蛇滝は「恩返しに現れた蛇の化身の滝」として語り継がれており、名前もそこから付けられました。
別の説では、俊源大徳が祈祷して雨を降らせた故事にちなみ、龍蛇が宿る滝との意味合いで呼ばれるとも言われます。
蛇滝は高さ10数メートル程度の滝で、周囲はうっそうとした森に囲まれています。
アクセス:
蛇滝へ行くには、JR高尾駅北口から出る京王バスで「蛇滝口」バス停まで約15分乗車し、下車後徒歩15分ほど山道を登ります。
高尾山口駅側から直接向かう登山コースもありますが一般的にはバス利用が便利です。
蛇滝口から沢沿いの細い道を進むと鳥居が立つ滝場入口に着きます。
そこから石段を上がったところに蛇滝があります。
周辺には駐車場がなく、バス停付近の路肩駐車も禁止されているため、公共交通機関利用が推奨されています。
環境と雰囲気:
蛇滝は裏高尾の深い森の中にあり、琵琶滝以上にひんやりと静かな環境です。
滝壺前に修行台となる大石が据えられ、その周囲に僧侶や参加者が立つスペースがあります。
地元の方によれば、晴れた日には滝に虹がかかることもあり、「龍が現れる」と言われることもあるそうです。(信仰的な比喩ですが)
蛇滝の水は特に冷たいと評判で、冬場の寒さは一層厳しいですが、そのぶん修行の達成感も大きいといいます。
アクセスが少し不便なこともあり琵琶滝ほど混雑しないので、静かにじっくり修行したい人には蛇滝がおすすめです。
高尾山以外の関東の滝行スポット

THE Roots・イメージ
関東には高尾山以外にも初心者が滝行を体験できるスポットがいくつかあります。
その中でも「アクセスしやすい」「初心者受け入れOK」という条件に合う5か所を以下に紹介します。
- 真言宗の寺院。東京・檜原村にあり、毎日一般向けに滝行を含む修行体験を開催。
- プラン:半日コース(6,000円)、日帰りコース(8,500円)など。
- 初心者・女性・お一人でも参加可能。
- JR武蔵五日市駅からバスで「笹平」下車、徒歩10分ほど。
- 専用の水行場あり。住職の直接指導つきで安心。
- 企業研修としても利用される人気スポット。
2. 梅松山 円泉寺 九頭龍の滝・龍神の滝(東京都 檜原村)
- 埼玉県飯能市の円泉寺が主催。滝行場所は檜原村の2つの滝(九頭龍の滝・龍神の滝)。
- 女性や高齢者も安心して体験できるよう配慮されたプログラム。
- 水量が豊富な本格滝。しっかりとした指導付き。
- 関東でも有数の滝行場としてテレビでも紹介。
- 神職・西澤師が主宰。予約が早く埋まる人気ぶり。
- 和光市にあるアクセス良好なお寺。都心から電車で行ける。
- 境内に人工の滝「龍神池」があり、気軽に滝行体験ができる。
- 滝の規模は小さめで初心者におすすめ。普段着・手ぶらで参加OK。
- 東武東上線・成増駅から徒歩約15分。
- 護摩祈祷や座禅などの修行体験も組み合わせ可能。
- 南足柄の名瀑・落差23mの「夕日の滝」で滝行体験。
- 主催は修験道団体「足柄修験の会」。
- 大雄山駅からバス+徒歩でアクセス可。
- 団体滝行やカップルでのサプライズ滝行など柔軟に対応。
- 初心者向けに安全配慮あり。本格的な不動滝行が体験できる。
- 御岳山にある宿坊「静山荘」が主催する滝行体験。
- 1泊2食付き+滝行2回+瞑想ヒーリングのプラン(18,150円)。
- 日帰り滝行コース(3,000円)もあり、観光がてら参加可能。
- 女将さんは滝行歴16年のベテラン。女性一人でも安心。
- 滝場は天狗岩近く。武蔵御嶽神社の神職(御師)が指導。
- 都心から電車とケーブルカーでアクセス可能。
以上5か所はいずれも初心者歓迎でも滝行体験が可能なスポットです。
それぞれ特色や費用は異なりますが、いずれも事前予約制である点は共通しています。
興味のある方は各公式サイトや予約サイトで詳細を確認してみてください。
滝行による死亡事故や怪我はあるのか?

THE Roots・イメージ
幸い、高尾山など寺院が主催する滝行で死亡事故が起きた例は現代では聞きません。
指導者が付き短時間で終えるためリスクは抑えられています。
しかし、滝行自体の安全性は適切な指導のもとでは高いものの、不適切な方法や無謀な行為をすると命に関わる危険があるのは確かです。
特に民間療法的に素人判断で長時間の滝行をしたり、心身の不調者に強要することは絶対に避けなければなりません。
滝行はあくまで自己責任の行とも言えますので、体調管理と安全確保を最優先に考える必要があります。
滝行中の事故として報告されるものには、転倒・滑落によるケガや、低体温症、呼吸困難、失神といったケースが考えられます。
実例としては、2022年に奈良県の大峰山系で修行中の行者が滝行中に滑って骨折したというニュースがありました(幸い命に別状なし)。
高尾山薬王院をはじめとする正規の滝行道場では、こうした事故を防ぐために万全の安全対策が取られています
具体的には:
- 指導者が常に付き添い、参加者の体調や様子を監視する(異常があれば即中止)。
- 滝に打たれる時間をごく短く設定し、低体温症や呼吸困難を防ぐ。
- 開始前に準備運動や禊ぎで体を慣らすことで、急激なショックを和らげる。
- 参加前の注意喚起として、飲酒後や寝不足時の参加禁止、持病のある方の申告などを求める。
- 万一のために救急用品や毛布を用意し、必要なら速やかに救急車を呼べる体制にしている。
実際、高尾山の水行では終了後に速やかに温かいお茶を飲む・ヒーターで温まるなど、アフターケアもしっかりされています。
参加者も自らカイロを持参したり、仲間同士で体調を気遣うなどして事故防止に努めています。
一方、個人で行う滝行の場合はこれら安全策がありません。
誰も見ていない中での単独滝行は非常に危険です。
また、冬季の滝行は特に危険度が上がるため、安全対策もより入念にすべきです。
過去に川で起こった事故の記事によれば、水温10℃前後でも人は短時間で運動機能を奪われます。
滝行ではそこまで長く水に浸からないとはいえ、事前に手足を冷水につけて慣らす、短時間でも震えが止まらなくなったらすぐ上がるなど自己判断も求められます。
総括すると、滝行中の事故は適切な配慮のもとでは極めて稀ですが、油断や無理をすると大事故に繋がりかねません。
安全に楽しむためには、指導者の指示を守ること、自身の体力を過信しないこと、仲間やスタッフと協力し合うことが肝心です。
滝行は本来「身を慎み命を大事にする修行」であり、危険を冒すこと自体が本意ではないことを常に念頭に置きましょう。
高尾山の滝行の魅力と体験ポイントまとめ
- 高尾山では薬王院が管理する2か所の滝で滝行が体験できる
- 琵琶滝と蛇滝という名称の水行道場がある
- 申込みは薬王院への電話予約が必須で完全予約制
- 初心者向けに作法や心構えの指導が行われる
- 入瀧料は1,000円で、指導料込みは3,000円となっている
- 白装束の貸出や安全管理費が料金に含まれている
- 滝行中は「南無大聖不動明王」と唱えながら入瀧する
- 滝行の所要時間は前後の儀式を含めて1〜2時間程度
- 実際に滝に打たれる時間は一人あたりおよそ1分間
- 体験者の多くが心の浄化やリフレッシュを実感している
- 滝行の前後には礼拝・読経・禊ぎといった儀式がある
- 琵琶滝は高尾山6号路沿いにあり、徒歩でアクセス可能
- 蛇滝は裏高尾にあり、静寂な環境で修行に集中できる
- 健康状態に不安がある人は事前に医師へ相談が推奨される
- 高尾山の滝行はレジャーではなく修行としての意義が強い