「高尾山の山頂までリフトとケーブルカーどっちがいいの?」って迷ったことありませんか?
初めての高尾山や、子供連れ、一人でのんびり登ってみたい人、ワンちゃんと一緒に行きたい人まで、みんな気になるポイントがそれぞれ違いますよね。
この記事では、初心者でもわかりやすいように、ケーブルカーとリフトの違いを丁寧に比較してみました。
実際の所要時間や料金、支払い方法の違いから、ちょっとうれしい割引情報、どっちが効率的に山頂へ行けるのか、さらにはおすすめのモデルコースまで、しっかりご紹介します。
「リフトが怖いかも…」「もし落ちたらどうしよう…」なんて不安もあると思うので、安全面のことやリアルな口コミもフォロー。
混雑状況や待ち時間、駐車場のことまで含めて、日帰り登山を気持ちよく楽しむためのヒントがぎゅっと詰まっています。
この記事を読めば、自分に合った登り方がきっと見つかるはずです。
さあ、あなたはどっちで高尾山の山頂を目指しますか!?
- 自分に合った乗り物の選び方(初心者・子供連れ・一人など)
- 混雑状況や待ち時間を避けるコツ
- 日帰り登山におすすめのモデルコースと過ごし方
- ケーブルカーとリフトの所要時間や料金の違い
高尾山山頂までリフトとケーブルカーどっちがおすすめか比較
- 初心者におすすめなのはどちらか
- 一人で利用する際の雰囲気やおすすめ度
- 往復どちらを使うと効率的か(片道ずつ乗り比べる場合)
- 混雑状況(時間帯・曜日による違い)
- 待ち時間の傾向
- モデルコース(ケーブルカー or リフト利用時)
- リフトが怖いという口コミや対処法
- リフトから落ちた事故ってある?安全性について
初心者におすすめなのはどちらか
初めて高尾山に登る初心者には、一般的にケーブルカーの利用がおすすめです。
ケーブルカーは安定した車両で短時間に中腹まで移動できるため、体力に自信がない方や高所が不安な方でも安心感があります。
実際、1号路の登山道入口で「急坂なので初心者の方はケーブルカーに乗るのをオススメします」と案内されているほどで、ケーブルカーを使えば最も高い地点から登山を開始できるため山頂までの高低差が少なく、舗装路中心で気軽に登頂できます。
高尾山は「ケーブルカーで行ける手軽さ」も人気の理由であり、ご年配の方や小さなお子さん連れでも難なく利用できることが魅力です。
リフトは空中散歩が楽しめますが、オープンな二人乗りで高さを直に感じるため、人によっては恐怖心を抱くことがあります。
初心者でも高所が平気で景色を満喫したい方にはリフトも良い選択肢ですが、少しでも不安がある場合はまずケーブルカーで上がる方が無難でしょう。
雨天時や寒い時期も、ケーブルカーなら屋根があり快適に移動できます。(リフトは雨天時はカッパ必須です…笑)
総じて、手軽さと安心感を重視するならケーブルカー、景色やスリルを楽しみたいならリフトといえます。
一人で利用する際の雰囲気やおすすめ度
高尾山はおひとり様でも気軽に訪れやすい山として知られています。
ケーブルカーもリフトも、一人客の利用は珍しくありません。
ケーブルカーは定員135名の大きな車両なので、他のグループと一緒になっても違和感なく乗車できます。
リフトは基本2人乗りですが、一人で行っても見知らぬ人と相席になることはありません。
リフト係員が1席を一人で使わせてくれるため、隣に他人が座る心配なく、のんびり景色を楽しめます。
実際、一人でリフトに乗っている方も多く、皆さんスマホで風景を撮影したり静かに景色を眺めたりと思い思いに過ごしています。
観光地によっては「相席」が気になるケースもありますが、高尾山リフトではプライベート空間で景色を堪能できます。ケーブルカー山頂駅やリフト山上駅には売店や展望台もあり、単独行でも気まずさはありません。
むしろ、自分のペースで登山や観光ができるので一人登山にも高尾山は最適です。
一人で利用する際のおすすめポイントは、上りと下りで乗り物を変えてみることです。
片道ずつケーブルカーとリフトを試せば、両方の良さを体験できますし話のネタにもなります。
混雑時でもお一人なら列での待ち時間も短めですし、スムーズに案内されることが多いです。
総じて、高尾山のケーブルカー・リフトは一人利用でも快適で気兼ねなく楽しめる乗り物と言えるでしょう。
往復どちらを使うと効率的か(片道ずつ乗り比べる場合)
ケーブルカーとリフトを両方体験したい場合、片道ずつ利用するのがおすすめです。
高尾登山電鉄の往復券はケーブルカー・リフト共通なので、「行きはケーブルカー、帰りはリフト」と自由に組み合わせ可能です。
効率という点では、上りにケーブルカーを使うのが時間短縮と体力温存に有利です。
6分で高度を稼げるため、その後の山頂までの登りが楽になります。
下りは徒歩でも膝に負担がかかるだけで体力消耗は少ないため、景色を楽しめるリフトでゆったり降りると良いでしょう。
実際、「登りはケーブルカーで一気に上がり、降りはリフトで空中散歩を満喫した」という声が多く聞かれます。
これにより両方の魅力を1日で味わえ、写真もたくさん撮れます。
上りケーブルカーでは勾配日本一の迫力を体感し、下りリフトでは眼下に広がる絶景とスリルを味わえます。
また、混雑状況によって待ち時間の短い方を選べる柔軟性もあります。
例えば午前中ケーブルカーが混んでいたらリフトで上がり、帰りはケーブルカーに乗る、といった切り替えもできます(※ただし往復共通券では途中下車扱いになるため、片道券をそれぞれ買う必要があります)。
注意点として、リフトの下りは運行終了時間が早い(16時台)ため、リフトで下山する場合は余裕を持って山上駅に戻るようにしましょう。
万一リフトが混雑で長蛇の列なら、無理せずケーブルカーで下りる判断も必要です。
逆に下りケーブルカーが長時間待ちなら、歩いてリフト駅まで行ってリフトに乗るのも手です。
効率的という視点では、時間短縮にはケーブルカー、体験価値にはリフトといった特性がありますので、両者をうまく組み合わせてみてください。
片道ずつ乗り比べれば、高尾山登山の思い出も二倍になることでしょう。
混雑状況(時間帯・曜日による違い)
高尾山は紅葉シーズンや週末を中心に大変混雑することで知られます。
特に紅葉のピーク(11月中旬)は「激混み」と言われ、ケーブルカー・リフトとも長蛇の列ができます。
土日祝の10~15時頃は上り下りともに待ち時間が発生し、場合によっては90分以上待つこともあります。
実際、紅葉最盛期の週末には「ケーブルカーもリフトも90分待ち」という状況に遭遇したという報告もあります。
また、新緑のゴールデンウィークも大変混み合い、1時間以上待つ行列ができる日もあります。
一方、平日や紅葉・GW以外のオフシーズンは比較的空いており、待ち時間ゼロ~数分で乗れることがほとんどです。
例えば平日の朝早くや、紅葉シーズン前後の時期、真夏の猛暑日などは来山者が少なめです。
早朝は特に狙い目で、土日でも朝8~9時台まではさほど混雑しません。
逆に、下山客が集中する午後~夕方は下り列が長くなります。
ある調査では「下りの混雑は13時台から始まり、15~17時には最大60分待ちになる」と分析されています。
シーズン中はケーブルカー高尾山駅で降りるまで行列が連なることもあり、山から下りてきたら早めに並ぶのが賢明です。
曜日では、土日祝>平日の順で混みます。
特に三連休中日などは非常に混雑し、高尾山口駅から清滝駅までの歩道も観光客であふれます。
年末年始(初詣登山)も混み合いますが、この時期は臨時で終夜運転や増発対応を行うこともあります。
高尾山ケーブルカー公式X(旧Twitter)アカウントでも「秋シーズンの土日は朝10時頃まで、下山は13時頃までが比較的空いています」と案内しており、混雑を避けるなら朝一番で登り、昼過ぎまでに下山するのがおすすめです。
待ち時間の傾向
混雑状況と重なりますが、待ち時間は時間帯によって大きく変動します。
一般的に、午前中早い時間ほど待ち時間は短く、昼前後~午後にピークとなります。
上り(清滝駅発)の場合、朝一番は待ち時間なしで乗れますが、9~11時頃にかけて列が伸び、紅葉期の週末だと10時台で既に1時間以上待ちになることもあります。
一方、下り(山上駅発)は昼過ぎから混み始め、13~15時頃にピークを迎えます。
特に紅葉シーズンは下山客が集中し、最大で60分待ち程度が発生します。
15時を過ぎると次第に落ち着いてきますが、終発間際(16~17時台)はまた混み合うことがあるので要注意です。
実際の例として、ある週末に12:30頃ケーブルカー清滝駅で20分待ち、14:30頃高尾山駅(下り)で20分待ちだったという体験談があります。
このように上下で混雑の時間帯がずれるため、午前登り・午後下りの場合、それぞれピーク時間に当たってしまう恐れがあります。
待ち時間を短く抑えるコツは、上りは出来るだけ朝早く(~9時台)に乗車し、下りは正午前後か夕方遅めにずらすことです。
また、ケーブルカーとリフトで列の長さが違う場合もあります。
例えば混雑時に「ケーブルカーは長蛇の列だけどリフトは意外と空いていた」あるいはその逆のケースもあるので、現地で見て待ち時間が短い方に乗るのも手です。
なお、ケーブルカーは混雑時に増発(15分間隔→随時発車)されるので、列が進むスピードは意外と早いです。
リフトも途切れなく乗車できるため回転は早いですが、乗り場までの階段が渋滞すると進みが遅く感じるかもしれません。
ベビーカー連れや足の不自由な方はリフト列に並ぶのは難しいので、その場合は迷わずケーブルカーにしましょう。
高尾山口駅から清滝駅まで徒歩数分ですが、この道も秋は混雑しますので、時間に余裕を持って行動してください。
モデルコース(ケーブルカー or リフト利用時)
高尾山観光のモデルコースとして、ケーブルカー利用とリフト利用のそれぞれでプランを考えてみます。
・ケーブルカー利用コース(往復)
※初心者や家族連れにもおすすめの余裕ある日帰りコースです。
時間 | 行程 | 備考 |
---|---|---|
9:00 | 高尾山口駅に到着 | 出発の目安 |
9:10 | 清滝駅からケーブルカー乗車 | 約6分で高尾山駅へ |
9:20 | 高尾山駅(標高472m)から1号路を登山 | 表参道コースをゆっくり歩く |
10:00〜11:00 | 途中でタコ杉・浄心門など見学 | 写真スポットやパワースポット |
11:00 | 山頂(標高599m)に到着 | 富士山・都心の絶景が楽しめる |
12:00〜13:30 | 昼食&休憩 | 名物とろろ蕎麦 or 持参のお弁当 |
13:30〜14:30 | 下山(同じ道を戻る) | 薬王院でお参り・お土産見学 |
15:00 | 高尾山駅からケーブルカーで下山 | 清滝駅に15:30頃到着 |
高尾山口駅(9:00頃着)→清滝駅からケーブルカーで6分で高尾山駅へ
高尾山駅(472m)からは1号路(表参道コース)をゆっくり登り始めます。
途中、樹齢450年のタコ杉や浄心門を経て山頂へ。(11:00頃山頂着)
山頂(599m)では富士山や都心の展望を楽しみ、お昼に名物のとろろ蕎麦やお弁当休憩。
下山は来た道を戻りつつ、薬王院でお参りやお土産見学。
15時前に高尾山駅に戻り、ケーブルカーで下山。(15:30頃清滝駅着)
所要時間は約1日です。(登り下り歩行時間約1時間40分+観光休憩)
初心者や家族連れでも余裕を持って楽しめるコースです。
・リフト利用コース(往復)
※自然が楽しめる4号路や吊り橋ルートを含む、ややアクティブな日帰りコースです。稲荷山コースに変更も可能。
時間 | 行程 | 備考 |
---|---|---|
9:30 | 高尾山口駅に到着 | 出発の目安 |
9:45 | 山麓リフト駅からリフトに乗車 | 約12分の空中散歩 |
9:57 | リフト山上駅(462m)到着 | 徒歩5分で1号路に合流 |
10:00〜11:30 | 1号路を山頂へ向けて登山 | 途中でケーブルカーコースと同じ道 |
11:30 | 山頂(599m)に到着 | 絶景&写真スポット多数 |
12:30〜13:30 | 下山開始(4号路経由) | 吊り橋のある自然満喫ルート |
14:00 | リフト山上駅に到着 | 途中で1号路と合流 |
14:15 | リフトで山麓駅に下山 | 終了の目安 |
高尾山口駅(9:30頃着)→清滝駅から隣接の山麓リフト駅へ。
9:45頃リフトで山上駅へ12分の空中散歩。
山上駅(462m)到着後、徒歩5分でケーブルカー高尾山駅に合流し、1号路を山頂へ(途中ケーブルカーコースと同じ道順)。
11:30頃山頂着。景色を楽しんだ後、下山は4号路で自然を満喫しながら歩く(吊り橋を渡るルート)。
途中1号路に合流し14時頃山上駅まで戻ったら、リフトで下山。(14:15頃山麓駅着)。
歩き足りない方は稲荷山コースでふもとまで下山してもOKです。
リフト往復+4号路の場合、全体の歩行距離はやや増えますが2~3時間程度で周回できます。
・ケーブルカー+リフト片道ずつコース
※ ケーブルカーで体力を温存し、リフトで絶景を楽しむ“いいとこ取り”の人気コースです。
時間 | 行程 | 備考 |
---|---|---|
9:00〜9:30 | 高尾山口駅に到着 | 出発の目安 |
9:30 | 清滝駅からケーブルカーで高尾山駅へ | 約6分で到着・時短におすすめ |
9:40〜11:00 | 1号路を歩いて山頂(599m)へ | タコ杉・浄心門など名所を通過 |
11:00〜12:00 | 山頂で展望&昼食・休憩 | 富士山・都心の絶景スポット |
12:00〜13:30 | 薬王院を通って4号路で下山開始 | 吊り橋ルート・自然豊かな道 |
13:30〜14:00 | リフト山上駅に到着 | 途中で記念写真サービスあり |
14:00〜14:15 | リフトで山麓駅(清滝)に下山 | 約12分の空中散歩 |
せっかくなら両方乗りたい方におすすめなのが片道ずつ乗車するコースです。
例えば上りはケーブルカーで時短し、下りはリフトで景色を堪能します。
高尾山口駅→ケーブルカーで山頂駅へ。
その後1号路~山頂(往路は同上)。
下山時に薬王院から4号路経由で山上リフト駅へ向かい、リフトで清滝駅へ降りる。(途中のスナップ写真サービスで記念撮影もできます)
これなら上り坂の体力を節約しつつ、下りでリフトからの絶景を楽しめます。
所要時間はゆっくりめでも半日(4~5時間)あれば十分です。
これらは一例ですが、ケーブルカー駅もリフト駅も山腹の近い場所にあり好きなルートを組み合わせやすいのが高尾山の良いところです。
初心者には1号路往復コースがポピュラーですが、少し余裕があれば片道別ルートに挑戦すると変化があって楽しめます。
高尾山には他にも6号路(沢沿いコース)や稲荷山コース(尾根道)などがありますので、乗り物+自然コースの組み合わせでオリジナルの日帰りプランを作ることもできます。
リフトが怖いという口コミや対処法
高所恐怖症気味の方からは「高尾山のリフトはちょっと怖かった」という声も少なくありません。
特に下りのリフトでは、前方が谷に向かって開けるため「足が宙に浮いて落ちそう」と感じる人もいるようです。
実際、「手すりを握る手が汗ばむほど怖かった」が、後で振り返ると高さはそれほどでもなく「なんであんなに怖がっていたのか」と思った、と述懐する体験談もあります…笑
感じ方は人それぞれですが、怖いと感じる場合の対処法としては以下のようなものがあります。
・しっかりとバーを握る!
リフトには前方バーが無い代わりに、椅子の横に棒があります。
片手で上の支柱、もう一方で横の棒をしっかり握ると安定感が増します。
体のバランスが安定し、安心感が違います。
・背もたれに深く座る!
浅く腰掛けると不安定に感じます。
背もたれにしっかり寄りかかるよう深く座れば、万一前に傾いても落ちにくくなります。
実際「深く座ってないと落ちてしまいそうで怖い」との口コミもあり、まず腰を引いて座ることが大事です。
・視線を遠~くに!(;´・ω・)
足元を見下ろすと恐怖が増すため、遠くの景色や山頂方向を見るようにしましょう。
紅葉や富士山など景色に集中すると、怖さが和らぎやすいです。
・会話や写真撮影をして楽しむ!
同乗者がいるなら会話したり、周囲の写真を撮ったりして気を紛らわせるのも効果的です。
周りを見ると他のお客さんは笑顔で写真を撮っていたりするので、自分も景色を楽しむ余裕を持つと良いでしょう。
高尾山リフトは傾斜が急な箇所でも時速4km程度とゆっくりなので、落ち着いていれば恐怖より景観美を楽しめるはずです。
どうしても怖い場合は、上りはリフトに乗り下りはケーブルカーを利用するなど無理のない選択をしましょう。
幸い高尾山には二つの手段がありますので、自分の恐怖心と相談しつつ無理のない方法で山頂を目指してください。
リフトから落ちた事故ってある?安全性について
高尾山のリフトは安全対策が講じられており、これまで大きな事故は起きていません。
公式の安全報告書によれば、直近年度のリフト運行事故は0件でした。
リフト椅子にはスキー場のような安全バーやシートベルトはありませんが、代わりに乗車経路の真下に緑色の安全ネットが山麓から山上まで張り巡らされています。
万一足を滑らせて転落してもこのネットが受け止める構造になっており、安全面に配慮されています。
実際にはネットまで落下した例はほとんど聞きませんが、視界に入るネットのおかげで安心感を得られるとの声もあります。
また、リフトのワイヤーロープは定期点検で厳重に管理されており、仮に切れても自動ブレーキで数メートルで停止する構造になっています。
係員が乗降時にしっかりサポートしてくれるため、安全に乗れるよう工夫されています。
もちろん注意は必要ですが、基本的には適切に座っていれば落ちる心配はない設計です。
高尾山のリフトは昭和32年開業以来、安全第一で運営されており、観光客が安心して利用できるようになっています。
高尾山山頂までリフトとケーブルカーどっちで行く?:基本情報
- 所要時間
- 料金について
- 支払い方法
- 割引(往復・シニア・障がい者・外国人・旅行パスなど)
- 子供連れでリフト利用は可能?
- 犬と一緒に乗車は可能?
- 駐車場情報とアクセスのしやすさ
- 日帰り登山としての使い勝手
-
高尾山山頂までリフトとケーブルカーどっちがいいのか?:まとめ
所要時間
ケーブルカーの運行時間は片道約6分です。
リフトは片道約12分かかります。
どちらも麓から山の中腹まで一気に上がり、終点から山頂までは徒歩で30~40分程度のハイキングです。
ケーブルカーは清滝駅(標高201m)から高尾山駅(標高472m)までの標高差271mを一気に登ります。
リフトも高尾山駅近くの山上駅(標高約462m)まで運行しており、両者とも山頂直下の1号路(表参道コース)に接続しています。
なお、どちらも通常は途中駅はなく直通運転ですが、ケーブルカーは対向車との交換地点があります。
ケーブルカーは15分間隔で発車しますが、混雑時には増便されます。
リフトは椅子が連続して動いており、常時乗降できます。(約12分間隔で循環)
営業時間は季節によって異なりますが、ケーブルカーは始発が早朝8:00(繁忙期は繰り上げあり)で、終発は季節により17:15~18:30頃です。
リフトは始発9:00で、終発は夏季16:30・冬季16:00とケーブルカーより短めに設定されています。
夕方以降はリフトが運休になるため、遅い時間に下山する場合はケーブルカー一択になります。
料金について
運賃はケーブルカー・リフトとも同額です。
区分 | 片道料金 | 往復料金 |
---|---|---|
大人(中学生以上) | 490円 | 950円 |
子供 | 250円 | 470円 |
往復券は片道×2よりわずかに割安です。
ケーブルカーの場合、未就学児(小学生未満)は大人1名につき1名が無料になりますが、小学生から子供料金を支払います。
リフトの場合は満3歳以上から子供料金が必要で、3歳未満の幼児は大人1名につき1名無料です。
つまりリフトはケーブルカーより小さい子にも料金が発生しますので注意してください。
支払い方法
ケーブルカー・リフトとも、チケットは現金のほか交通系ICカード(Suica・PASMO等)で購入可能です。
ICカードで券売機にて乗車券を買う形で、改札で直接タッチはできません。
近年はクレジットカードのタッチ決済にも対応しており、対応カードやスマホ(Apple PayやGoogle Pay等)を改札で直接かざして乗車することもできます。
ただしタッチ決済は1枚のカードにつき1名しか利用できないため、グループで一括精算はできません。
また、窓口でのカード決済は不可で、タッチ決済専用端末のみの対応となります。
そのほか、事前にWebで乗車券を購入しQRコードで乗車する「TAMa-GO」というサービスも提供されています。
いずれにせよ、チケット売り場には日本語以外に英語や中国語など案内表示もあり、外国人観光客にも分かりやすく対応しています。
割引(往復・シニア・障がい者・外国人・旅行パスなど)
高尾山ケーブルカー・リフトには通常運賃以外に大きな割引制度はありませんが、鉄道とのセット券でお得に利用する方法があります。
京王電鉄が発売している「高尾山きっぷ」は、京王線・井の頭線各駅~高尾山口駅までの往復乗車券と、ケーブルカーまたはリフトの往復(または片道)券がセットになった割引切符です。
これを利用すると運賃が通常より約2割引きになり、とてもお得です。
例えば新宿からの往復電車賃とケーブルカー往復の合計が通常1,810円のところ、高尾山きっぷでは2割引で利用できます。
購入は駅の券売機でSuica等を使って簡単にでき、家族や友人グループでの利用にも人気です。
シニア向けの特別割引はありませんが、障がい者手帳提示でケーブルカー運賃が割引になります(介助者1名も同額)。
また、20名以上の団体には団体料金が設定されています。
外国人観光客専用の割引は特にありませんが、上記高尾山きっぷは日本在住者・訪日観光客問わず利用可能です。
その他、東京トラベルパス(都内乗り放題券)等に高尾山のケーブルカーは含まれないため、現地で別途購入が必要です。
往復券について補足すると、ケーブルカー・リフト共通の往復乗車券を買えば、片道ずつ別の乗り物に乗ることも自由です。
途中で切符を見せて乗り換える必要はなく、降りる時に係員に半券を渡すだけです。
例えばケーブルカー片道+リフト片道でも往復券950円でOKなので、両方体験したい方にはこの往復券が割引代わりになります。
また京王線では期間限定で「高尾山Winterチケット」のような企画乗車券が発売される年もありますので、行く時期によって鉄道各社の情報をチェックすると良いでしょう。
子供連れでリフト利用は可能?
小さなお子さんを連れて高尾山のリフトに乗ることも可能ですが、公式には年齢制限はありません。
ただし、3歳以上から料金が発生することや、安全のため3歳未満の幼児は必ず大人が抱っこして乗車する必要があります。
実際に「3歳と5歳の子どもをリフトに乗せて山頂まで行けた」という口コミもあり、親御さんの管理下であれば幼児でも利用自体はできます。
しかし、12分間の空中散歩は高さもあり、幼児には長く感じる可能性があります。
特に下りリフトは視界が開けてスリルがあるため、小さいお子さんだと怖がってしまうこともあります。
安全に乗るため、お子さんはしっかりと大人の膝の上か隣で深く腰掛けさせるようにしましょう。
乗車時は動く椅子にタイミングを合わせて座る必要があり、大人でも戸惑うことがあります。
係員が「小さいお子様は大人が抱えて前のめりにならないよう気をつけてください」など声掛けしてくれますので従ってください。
公式にも「足腰に不安のある方や小さなお子様連れはケーブルカーをご利用ください」との案内があり、リフトよりケーブルカーの方が安心ではあります。
子供連れの場合、行きはケーブルカーで体力温存し、帰りに子供と一緒にリフトを楽しむという二刀流も人気です。
犬と一緒に乗車は可能?
リフトには犬や猫などのペットを連れて乗ることはできません。
リフトは構造上ペット同伴は危険と判断されており、高尾登山電鉄でも「動物を連れてのリフト乗車はご遠慮ください」と公式に案内しています。
ペット連れの場合はケーブルカーを利用しましょう。
ケーブルカーならペット同伴が可能で、動物用のキャリーケースやカートに全身を入れれば乗車できます。
キャリーやペットバギーは駅で無料貸し出しも行っており、ペットの乗車料金も無料です。
ただし、車内ではペットをケースから出したり顔を出さないよう求められます。(他のお客様への配慮のため)
実際、ケーブルカーにはケージに入れられた小型犬や猫と一緒に乗車している方も見られます。
ペット連れで訪れる観光客も多いため、スタッフも慣れており安心です。
大型犬の場合は抱きかかえられるサイズなら同様に無料で乗せられますが、難しい場合はペットホテル等に預けてから登る方がよいでしょう。
まとめると、ペット同伴のときはケーブルカー一択で、リフトは利用できないので注意してください。
駐車場情報とアクセスのしやすさ
アクセス面では、公共交通機関を使う方法と自家用車で行く方法があります。
公共交通では、新宿から京王線特急で約50分、終点の高尾山口駅下車徒歩5分でケーブルカー清滝駅に着くという利便性の高さです。
電車なら渋滞もなく時間が読みやすいため、観光客の多くは京王線を利用しています。
高尾山口駅周辺には案内所やトイレ、コンビニもあり、登山前の準備を整えるのにも便利です。
外国人観光客向けにも駅構内に英語表記やスタッフが配置されているので安心して訪問できます。
車で行く場合、中央自動車道・圏央道の高尾山ICから約5分とアクセス自体は良好です。
問題は駐車場で、週末やハイシーズンは朝早くから満車になることが多いです。
高尾山周辺には大きく分けて2か所の駐車エリアがあります。
一つは高尾山口駅前エリアで、駅付近に市営駐車場(普通車80台)や民間駐車場(極楽湯温泉のタイムズなど)があります。
市営高尾山麓駐車場は8時~17時が昼間料金で、平日最大800円・土日祝最大1,000円と比較的安価ですが、紅葉時期(11月)とGW(5月)は全日1,000円になります。
収容台数80台と少ないため、土日だと8~9時台には満車になることもしばしばです。
民間の駐車場(京王高尾山温泉 第2・第3駐車場など)は土日2,000円/日など割高ですが、温泉利用で割引が効くところもあります。
もう一つは薬王院祈祷殿駐車場で、高尾山IC寄りにある大規模駐車場です。
250台収容でき、料金は1日500円~と安めで人気ですが、清滝駅までやや距離があります。(徒歩10分程度)
高尾山口駅前より手前にあるため、歩くのに支障がない方や少しでも安く停めたい方はこちらを利用する場合もあります。
いずれの駐車場も営業時間は朝8時頃から夕方まで(出庫は24時間可の所もあり)なので、前泊車中泊などはできません。
総じて、公共交通でのアクセスのしやすさは抜群で、電車+ケーブルカー・リフトであれば乗り換えもスムーズです。
車の場合は早朝に到着して駐車場を確保すれば問題ありませんが、出遅れると駐車難民になる恐れがあります。
高尾山口駅周辺は細い道も多く、混雑時は渋滞しますので、時間帯に注意してください。
なお、高尾山口駅横には日帰り温泉「京王高尾山温泉 極楽湯」もあり、下山後に疲れを癒やしてから帰路につくこともできます。
アクセス良好な高尾山は日帰り観光地として非常に利用しやすい環境が整っています。
高尾山山頂までリフトとケーブルカーどっちがいいのか?:まとめ
最後に、ケーブルカーとリフトの主な違いを一覧にまとめます。
-
所要時間
・ケーブルカー約6分で山上到着、リフト約12分。
・ケーブルカーの方が約半分の時間で速い。 -
乗車定員
・ケーブルカーは1車両で最大135人乗り。(団体でもケーブルカーならまとまって乗車可能)
・リフトは2人掛け×継続運行。 -
景観雰囲気
・ケーブルカーは車内から森を抜ける感じで、途中ですれ違う際にお互い手を振る光景も。
・リフトは足元が空中で開放的、鳥になった気分で絶景が楽しめます。(ただし高さを直に感じる分スリルが…) -
快適さ
・ケーブルカーは屋根付きで天候の影響が少なく、雨でも運行。
・リフトは雨天時は濡れる。(荒天時は運休の可能あり)夏はリフトは風が心地よいですが冬は冷えます。座席にはクッションあり。 -
安全設備
・ケーブルカーは車両内で安全に立っていられます。
・リフトには安全バーが無い代わりに下にネットが完備されています。高所が苦手な人にはケーブルカーが安心です。 -
乗車のしやすさ
・ケーブルカーはホームで順番に乗るだけ。
・リフトは動く椅子にタイミングよく腰掛ける必要があります。係員がサポートしますが、ご年配や小さい子連れにはケーブルカーの方が楽でしょう。 -
ペット同伴
・ケーブルカーはケージ利用でOK。
・リフトはペット不可 -
車椅子利用
・ケーブルカーは車椅子のまま乗れ、山上駅にエレベーターもあります。
・リフトは車椅子不可なので、足の不自由な方はケーブルカー一択です。 -
運賃・料金
・両者同額(大人490円片道)で差はありません。
・往復券でどちらも利用可。
・リフトは3歳以上料金発生。(ケーブルカーは小学生から料金発生) -
運転時間・本数
・ケーブルカーは15分毎定時運行。(繁忙時は増発)
・リフトは常時連続運行で待ち時間は乗客数に応じて変化。
・始発・最終はケーブルカーの方が早朝・夜間まで運行しています。 -
定休日
・基本どちらも年中無休ですが、リフトは冬季や悪天で運休日がたまにあります。(ケーブルカーも点検日は休み) -
楽しさ
これは主観ですが、景色のリフトか体験のケーブルカーかとよく言われます。
ケーブルカーは急勾配を乗り物自体を楽しむ要素が強く、リフトは空中散歩で景観を楽しむ要素が強いです。
どちらも乗りごたえ満点なので、好みに応じて選んでください。リンク